あなたの年収おいくらですか?そのうち実力年収はおいくらですか?

ご無沙汰しております。

 

どのくらいご無沙汰かと言うと、以前の記事を書いたのが2/18なので約3ヶ月

 

 

自分の中だと1ヶ月半くらい経っちゃったかな…

くらいの感覚だったのに…

月日の早さって怖い。

そして習慣化するのって難しい。

 

 

このブログ、新しい記事を書いた場合基本的にプライベート用のFBにしか宣伝をしないので、読んでくれているのは大学の友人を中心にだいぶ近しい人たちだけなんですが、

 

以前の記事を投稿してからしばらく書いていなかったら

「あれ、ブログ最近書いてなくない?どしたの(笑)」とか

「にのの発信の年はもう終わったのねww」とか

ありがたい手厳しいご指摘を受けました 笑

 

指摘をもらうたびにやべぇやべぇと内心焦っては

後回し後回しにしてしまってはや3ヶ月。

 

 

いや、違うんですよ

書きたいテーマは決まってたんですけど、なにせ4回書いてみて思ったのが「自分文章力ねぇな」ってことで、一記事を上げるのに4時間くらいかかっちゃうんですよ

そーなるとどうしても腰が重くて。。。

とかいう言い訳。。。

あの程度の記事にそんなに時間かかってんのwとか言わない!

 

 

 

さて、今回は

「あなたの年収おいくらですか?そのうち実力年収はおいくらですか?」

ということでみなさんが気になる年収についてのお話をしたいと思います。

 

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転職を考えている方は基本皆さん年収を気にしています。

そりゃあそうですよね、生きていくためですもん。お金は大事。

 

ただ、現職でもらっている年収の意味を履き違えているばかりに、転職先に求める年収の考え方がおかしくなっている方がとても多いです。

 

「今まで◯◯職をやってきたけど、今後は△△職をやってみたい。

 未経験だけど、年収は今と同程度はほしい。」とか、

 

「現職は拘束時間が長いし全国転勤があるから嫌だ。

 仕事内容は同じでいいけれど今より拘束時間が短くて、

 年収は今以上の環境が良いな。」とか。

 

こんなご希望がよくあります。

気持ちはわかります。

 

わかりますが、はっきり言ってそんなに都合の良い転職先なんてまずないです。

穴場みたいな会社、求人なんてほとんどないし、

そんな会社はまず人が辞めないから中途で募集することはめったにない。

あったとしてめちゃくちゃ倍率が高い。

 

じゃあなぜこんな考え方になってしまうんだろうと考えると、それはおそらく自分のもらっている年収の意味を正しく理解していないから。

 

 

たとえばAさんが現職で年収500万円をもらっているとして

Aさんは転職先でも500万円をもらえるでしょうか?

それは現職での実力年収によります。

 

 

 

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Aさん

(や、別にこんな色気ある写真じゃなくてもよかったんだけどね)

 

Aさんのステータス

28歳 男性

大卒で大手食品メーカーに勤務(全国転勤あり)

6年間営業職として従事

拘束時間は長めで月の残業時間は60時間

営業成績は中の上

 

<年収内訳>

基本給22万円

住宅手当3万円

残業手当9万円(平均)

賞与約50万円×2回(会社業績と部署成績に連動)

 

 

こんな内訳だったとします。

結論から言うと、この場合であれば

営業職以外への転職であればまず現年収維持は無理。

残業を減らしたい、でワークライフバランス重視の

転職をした場合も現年収維持は無理です。

 

 

なぜか。

年収内訳を詳しく見ていきます。

 

年収は月給制であれば大体以下のような構成になっています。

 

基本給

+法律で定められている手当

+各企業ごとに定められている手当

+賞与(もしくはインセンティブ)

 

法律で定められている手当:

労働基準法によるもの。時間外手当や割増賃金。いわゆる残業代

 

各企業ごとに定められている手当:

役職手当、住宅手当、資格手当、家族手当など

会社ごとに設けている手当

 

※年俸制はこれらをまるっとひっくるめて、どのくらいの仕事を期待するからそのくらいの対価を支払いますという支給制度なので、細かい内訳は出しにくいです。

 

 

これらの給与の構成要素を、「自分の実力によるもの」と「会社の実力によるもの」のどちらかに分類するとこうなります。

 

 

基本給=自分の実力によるもの

法律で定められている手当=どちらとも言えない。拘束時間次第。

各企業ごとに定められている手当=会社の実力によるもの

賞与(もしくはインセンティブ)=自分の実力によるもの会社の実力によるもの

 

 

つまり、年収すべてが「自分の実力によるもの」とはなりません。

住宅手当や資格手当が充実している会社は、それだけ会社が利益を出せている証拠であり、離職を防ごうとしている証拠でしょう。

こういった手当が充実しているのは大手企業が多いですが、大手企業は反面、総合職として自分の希望しない仕事に就く可能性があったり、自分の意志に反して全国転勤が発生したりします。

給与はそれとのトレードオフの関係と言えるでしょう。

 

また、賞与についてもちゃんと事実を捉えなければいけません。

そもそも会社の業績と連動する賞与であれば、極論自身の成績はイマイチでも賞与は一定支払われるわけです。これでは賞与額=すべて自身の実力の対価とは言えないです。

 

残業代についても同じ。

本来残業代という考え方は、成果にかかわらず仕事にかかった時間に対して支払う対価なので、極めて労働集約的な考え方で、実力の対価とは言えません。

残業代というのはもともと時給で働く方々(アルバイト、派遣社員)に適応される考え方ですので、正社員に当てはめるのは正しいのか?と思いますし、残業をめちゃくちゃしてるから自分はすごいんだと思うのは間違いです。

 

 

ここまでを考慮すると、

Aさんの正しい実力に対する評価は以下のようになります。

 

基本給22万円 → 22万円(自分の実力)

住宅手当3万円 → なし(会社の実力)

残業手当9万円(平均) →4.5万円(会社と自分の実力半々)

賞与約50万円×2回 → 50万円(会社と自分の実力半々)

 

これで計算し直すと、Aさんの実力年収は368万円になります。

 

全くの異業界異職種への転職であれば、上記くらいが最低ラインでしょう。

あとは転職先の企業の実力がどの程度あるかで手当や賞与が上振れする感じです。

 

異業界に同じ営業職として転職するのであれば、

転職先の企業の実力+拘束時間の長さ+成果の出せる具合がどのくらい変動するかで

現年収まで近づけるかどうかが変わります。

 

自分の年収を年収としてまるっと捉えるだけでなくて、その内訳はどうなっているのか、何でどのくらい構成されているのか、そのうち自分の実力と言えるのはどのくらいかを探ってみることで、今の自分の市場価値と転職する際の大体の相場感がつかめると思います。

 

 

その上で何を優先させるか?は人それぞれです。

今後どんなキャリアを積みたいか、どうやって年収を上げていきたいかを考える際にぜひ一度自分の実力年収についても考えてみてください。